滝内保育園の絵画指導方法
子どもの将来において、「想像力」と「表現力」は、仕事などの能力を高める重要な基礎
となります。滝内保育園では、この想像力と表現力を育てることを目的として、絵画指導を
行っており、このため、普通に絵を描かせるのとは少々異なる方法を採用しています。
@ 想像するテーマを与える
「運動会で一番楽しかったことを思い出して」、「お散歩で見たお花を思い出して」
など、思い出して描くテーマを与えます。
A 実際に想像させる
「目をつむって、思い出してみて」と、実際に目を閉じて想像させます。
B 想像したことを自分で話してもらう
「思い出したことを言ってみて」、「何を描くのか言ってみて」など、一人一人に、想像
したことを話してもらいます。
年少組さんなど、初めはほとんど一単語しか話さない子もいますが、これは自分の
考えを表現する練習として行うものであることから、保育者がうまく声掛けしながら、
思ったことを表現する言葉を導き出すようにしています。
C 絵を描く
絵を描くことをスタートさせたら、基本的には自由に描かせます。
ただ、他の子の絵ばかり気にして手が動かない子や、面白くなさそうにしている
子がいたら、「自分で思い出したことを描けばいいんだよ」、「ヘタでもいいから好き
なように描いてみて」など、気持ちが乗って行くように声掛けします。
〇終わりに
このように当園の絵画指導は、絵の仕上がりではなく、絵を描くために想像すること、
表現すること、を重視したものとなっています。
よって、外部の児童画賞の受賞数は必ずしも多いとは言えませんが、この方法によ
って、子ども達が一生懸命に想像し、表現したことを讃えて、一年に一度、滝内保育園
として全ての園児(3歳児クラス以上)を表彰しています。
園児たちの想像力・表現力豊かな絵画
<2021年度>
D 発表してもらう
絵が出来上がったら、一人一人に、自分の絵について何を描いたのか話してもら
います。うまく話せない子も少なくありませんが、「これは何?」など聞きながら気持ち
を乗せて言葉を導き出していきます。
最後はみんなでその絵を讃えて終わりとします。
< 2020年度 >